細胞の中にはエネルギー（ATP）を作り出す器官「ミトコンドリア」があります。細胞の活動に必要なエネルギーの90％以上を産生するミトコンドリアは、１つの細胞に平均300個から400個程含まれています。

正常なミトコンドリアは呼吸から得た酸素を取り入れてATPを産生します。しかし加齢や環境ダメージなどによって”不良ミトコンドリア”になるとATP産生が低下し、細胞にダメージを与える活性酸素を過剰に発生させるようになります。

そういった”不良ミトコンドリア”を正常なミトコンドリアに戻すために 環境ダメージから「保護」し、ミトコンドリア同士の「融合」を促したり、マイトファジー（ミトコンドリアのオートファジー）と呼ばれる「分解」を促すことが重要です。

肌を構成する一つ一つの細胞には細胞分裂に重要な人体の設計図「DNA」やそのDNAを守る砦となる「細胞核」があります。

それらの器官は加齢や紫外線、ストレスなどの影響を受けて変質や機能障害を起こします。それによってスムーズに細胞分裂をすることができなくなり、肌の老化につながると考えられています。

「細胞核」ではダメージを受けることで異常タンパク質「プロジェリン」が産生され、「細胞核膜」を変形させ、それによって細胞活動に必要なタンパク質合成を司る「mRNA」などの核内外の往来を阻害し、細胞活動が低下、細胞老化につながります。

細胞核のエイジングケアをすることで肌のうるおいやバリア機能を高めるだけでなく、シワの目立ちにくいハリ弾力のある肌につながります。

真皮のコラーゲン産生には様々な材料が必要です。

繊維芽細胞内で働くエネルギー源「メチルグルコシド6リン酸(MG6P)」やコラーゲン・エラスチン産生に必要なアミノ酸「プロリン」「リシン」、安定性の高いコラーゲンを生み出すために必要な「ビタミンC」、そしてコラーゲンの成熟を促す「銅」などこういった成分全てを揃えることで、コラーゲンやエラスチンが生み出され、ハリのある肌につながります。

さらに、真皮のコラーゲンだけでなく、表皮と真皮の間にある接合部（DEJ）の強化をするコラーゲン（Ⅰ、Ⅲ、Ⅳ、Ⅶ、ⅩⅦ型コラーゲン）の産生を促すことも滑らかな肌表面を作る上では欠かせません。

近年、効果と安全性を兼ね備えたブライトニング成分が多く開発されています。

フラーレン：強い抗酸化作用を持ち、メラノソーム減少、メラノサイト樹状突起の伸長抑制をすることで過剰なメラニンの発生を抑制し、透明感を叶える成分

ワイルドタイムエキス：メラニンの運搬を司る輸送タンパク「キネシン」を阻害することでくすみの目立ちにくい肌へ導く成分

フェニルエチルレゾルシノール：既存の美白成分「コウジ酸」や「アルブチン」よりもメラニン生成抑制効果が高く、さらに安全性も高い注目のブライトニング成分

ナイアシンアミド：シワ改善と美白のW有効成分として人気のブライテストシリーズ共通成分